肝硬変という病気を「受け入れる覚悟」と「伝える覚悟」
『肝硬変』という病名を告げられ
自分に残された時間を考える日々が続いた。
しかし、いくら考えても仕方ないと思った。
とりあえず血液検査の結果を待ち
紹介状を書いてもらって、専門の病院へ行かなければ。。。
最初に僕に「病院に行け」と言ってくれた友達に電話をした。
告げられた病名を言った。
「・・・やっぱり・・・俺の親戚が肝硬変で死んだんだよ」
どうやら年齢の近い親戚が肝硬変で亡くなり
その親戚の方が最初に病院へ行く際の状態が
僕の症状に酷似していたそうだ。
「死ぬのか・・・」
と言うと
「ちゃんと病院に行って治療しろよ。俺の親戚は病院に1回行っただけで治療もせず酒もやめなかったから死んだんだ。最後は家で苦しみぬいて死んだ!」
と声を荒げて言われた。
酒をやめ、ちゃんと病院に行って治療することを約束して電話を切った。
数日が経ち、血液検査の結果が出た。
その検査結果を含め紹介状をもらい、肝臓内科のある大きい病院へ行った。
再検査が始まった。
結果はやはり肝硬変。
身体的に症状が出始めると末期らしいことも知った。
状態はかなり悪いらしい。
自分の命が長くないことを前提として
この数日を過ごしてきた僕にとって動揺することはなかった。
・お腹に水が溜まる『腹水』
・足のむくみ
・食道にできた軽度の静脈瘤
これが僕の肝硬変の症状だ。
黄疸や脳症はなかった。
前の病院の先生が言うには、今の先生はこの手の病気の専門医らしい。
全てを受け入れて治療する覚悟は出来た。
しかし、僕にはまだ大きな問題が残っていた。
『自分を大切に思ってくれている家族や友人たちへ病名を告げる覚悟』
どうやって伝えよう・・・心配をかけたくない・・・。
実はこれが一番きつかったかもしれない。。。