自分勝手に生い立ちを②
そんなわけで、楽観的というか『自分はできる』『自分は恵まれている』なんて思いながら
現実的な夢もないまま、たいした努力もしないまま大学を卒業し就職した。
社会はそんなに甘くなかった。
読者の方に言わせれば「そんなの当たり前だろ」という話だと思うのですが
コミュニケーション能力だけで生きてきた自分にとっては辛い現実が待っていました。
会社の形態自体はブラックじゃなかったと思う。
しかし同期入社の人間や上司の一部の中にはモンスターが沢山いた。
「どんな風に育ったらそんな人間になるんだ」という性根の腐った人間が揃いぶみでした。
学生時代に培ったコミュニケーション能力をもってしても
太刀打ちできないモンスターたちでした。
それでも仕事はしっかりとこなしながら過ごしていたんですが
ストレスは着実にたまっていたんですね。
ある日、突然過呼吸になり激しい動悸に襲われ膝をつきました。
病院に行ったところ『パニック障害』『自律神経の乱れ』と診断され
抗不安薬を処方されました。
そして過食による激太り。
休みの日も誰にも会いたくなくなり彼女ともギスギスして別れました。
その頃からですね、お酒に逃げたのは。
そう、僕はお酒に逃げたんです。